子供たちの朝ごはんの大切さ 朝食の大切さは世界で共通
朝食を食べることが大切と言われ始めてからもう何十年という月日が流れました。
みなさんは普段朝食を取っていますでしょうか。
社会的にも朝食を取ることが推奨されていることを全く知らない人はさすがにいないでしょうが、未だに朝食を取ることが当たり前のことにはなっていない現状があります。
今もなお朝食を取りましょうと言われ続けています。
厚労省の調査データを見てみましょう。厚労省データのリンク
この調査結果は少し前のものですが、ある特定の日の年代、性別での朝食を取ったかどうかのデータです。最も朝食を取っていないのは20代の男女です。
朝食を取らない理由の多くは「起きる時間が遅く食べる時間が無い」というものです。
朝食の重要性を理解して生活習慣を改善することから取り組んでいかなくてはなりません。
子供たちの朝食の環境を考えた場合も、家庭での生活習慣は他人がなかなか踏み込めない領域でもあります。
子供たちの生活習慣を変えるために社会全体で何ができるのか、そんな観点で考えてみましょう。
朝食を取らない子供たち
朝食を取らずに学校へ通学する子供たちがいます。子供たちに限らず、大人も同様の生活をしている人が多いのは先ほど見たとおりです。
朝食は最も大切な食事とも言われています。その日一日に活動するために必要なエネルギーとなる栄養素をバランス良く取ることが求められます。
良い朝食を取ることがその日の活動のパフォーマンスに影響を与えるのです。
イギリスのリーズ大学心理科学研究所(公式サイト)での研究で「朝食は、行動、認知、および学校の成績の観点から、子供の学習にプラスの影響を与えることが示唆されています。」との論文があります。リンク
日本の状況と比べて他の国はどうなっているのか、アメリカの事情を紹介してみましょう。
子供たちに朝食を NO KID HUNGRY活動とは
「NO KID HUNGRY」とはアメリカ全土で行われている運動で、子どもたちを腹ペコのまま学校で授業を受けることの無いようにしようという取り組みです。NO KID HUNGRY公式HP
アメリカでは1,300万人の子供たちが食事に関する危機に直面していると言われています。
アメリカ人の10.5%にあたる収入の低い貧しい家庭(4人家族で300万円以下の世帯収入)を中心にこの傾向にあるようです。子供たちはお腹がすいていても食べさせてもらえないのです。
日本とは少し違っていて朝食を取らないことはアメリカでは貧困の問題なのです。(日本も全く無いわけではありません)
そこで、学校で朝食を摂る機会を設けようとNO KID HUNGRYでは朝食を子供たちに配る活動を推進しています。
ただ、単純に朝食を学校で用意するだけでは状況は改善しないようです。
と言うのは、早く学校に来て配られる朝食を摂るということは貧しい家庭だと分かってしまうからで敬遠されるのです。
そういった事情を加味し、改善したのが始業のベルが鳴ってからみんなで朝食を取るという形態です。
朝食の効果とは
NO KID HUNGRYでは朝食を摂ることの効果として次の5つのことをあげています。
- テストが好成績になる
- 落ち着いて授業に参加できる
- 保健室へ行く頻度が減る
- 出席率が高く、きちんと卒業できる
- 社会で活躍できる
日本から見ても全く異論は無い内容ですよね。最後の「社会で活躍できる」は少し飛躍し過ぎな気もしますが。
朝食だけでなく、放課後の食事、夏休みのランチも
朝食を子供たちに振る舞おうという活動に加えて放課後の食事、夏休み中のランチもサポートしようという活動もあります。
放課後の食事については、家庭によっては家族の帰宅が遅いなどで子供たちの食事の時間が遅くなってしまうと、帰宅後の自主学習にも影響があるという考えからです。
夏休みのランチは、両親が平日の日中の間に仕事で家を留守にしていることにより、食事にありつけないことから学校で提供しようという活動です。
アメリカの朝食はどんなものか
アメリカの朝食では主に玉子を使った料理を食べられています。
サンドウィッチ
スクランブルエッグ
オムレツ
ベーグル
パンケーキ
フレンチトースト
他にもアメリカの人気朝食24選はこちらのリンクから。
日本の典型的な朝食としては、ご飯、味噌汁、焼き魚、納豆などのパターンが海外の日本の食事として取り上げられたりもしますが、今や実態に合わないのはご存知の通りです。
パン食中心の朝食が一般的ですよね。 さらには健康志向が高い人などはサラダ、シリアル、ヨーグルトなどの朝食を取る人もいます。
まとめ 朝しか食べれないから食べたくなる食事がある
人それぞれによって朝食に対するイメージは異なるでしょう。
パンの人もいれば、コーンフレークの人もいれば、がっつり和食の人だっているはずです。
きちんと朝食を食べている人も、いつもの朝食は魅力的な楽しみの食事でしょうか。
食事には朝だけ、昼だけ、夜だけ、それぞれにしか一般的に食べないメニューがあります。
あなたの朝食の選択肢はいくつくらいあるでしょうか。
マクドナルドにも朝だけのメニューがあるのはご存知の方も多いでしょう。
朝に食べたいもののストックを増やしてみるのも一つかも知れませんね。
先程のアメリカの朝食の写真など如何でしょうか。
子供たちにとっては家族や、環境が影響するところも多いでしょう。
日本の場合はアメリカのように朝食を無償で学校で提供しようというところまでは、事情も違いまだまだであると思います。
学校全体で学力向上などを目的にする活動としては少額の費用で朝食を取ることができるなどそういったサポートも良いのかもしれません。
食べない理由が時間が無いなら、食べる理由は何でしょう
健康に良いとか、学力アップなどは食べることの真の理由とは少し違っている気がします。
食べる理由は、「美味しい朝食が食べたいから」という人間本来の食欲が、あるべき理由だと思います。
順番を並んででも食べたいお店の食事のような、早起きしてでも食べたい朝食を取りたいですね。
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