ゲームの影響を考える 社会には無いメリット ゲームには失敗する自由がある
この記事は子供達のゲームによる影響を考える内容です。
いつの時代もゲームは様々な角度から語られますが、子供達の教育という観点から考えた場合、ほぼ批判的なものに偏ってしまいがちです。
ゲームはやりすぎない方がいいということに関して、たいていの人は同じ考えだと思います。
ゲームをやり過ぎると何故いけないのか、そしてどれくらいの時間なら適度なゲームとの接し方になるのかなど今回は考えてみましょう。
ゲームは何故やり過ぎるといけないのでしょうか。ゲームは悪なのでしょうか。
ゲームという言葉自体は広い意味を持ちますが、私達が問題として扱う時のゲームはいわゆるテレビゲームのことを指します。
テレビゲームは娯楽の一つとして社会にしっかりと根付いた文化です。1970年代に登場し既に50年が経とうとしています。
もはやテレビゲームという言葉も古い言葉であり、今どきだとスマホゲームや携帯型ゲームが主流の様相でしょう。
ゲームはどこでもできる故に、ゲームのプレイ時間も増えていくわけですね。
据え置き型のゲーム機、パソコンなどのゲームも一定の支持を得られています。
私達、大人だってゲームで楽しんだ経験もあり心理的にもゲームを全否定などできないのはみなさんもご理解されていますよね。
ゲームには中毒性があるとも言われています。一体何が子供たちをゲームに魅了させるのでしょうか。
ゲームがもたらすデメリットとは
ゲームをやり過ぎることによる害の部分となるのは主にこちらの3点です。
- 本来するべきことを後回し、または本来するべきことをやらない
- 視力の低下を引き起こす
- 学力の低下を引き起こす
いずれも親の立場としては何とかして回避させないといけないことばかりです。
基準は1日1時間、週平均7時間
アメリカでも日本と同じようにゲームのやり過ぎには注意喚起がされており、1日1時間、週平均7時間が目安とされています。
週末は2時間まではOKとも言われています。
ゲームをする理由とは 楽しさの本質
ゲームをする最も大きな理由としてはクリアした時の達成感、爽快感が得られるからでしょう。
これを繰り返し得ることができるのがゲームをする理由の一つ。
困難なことも繰り返しすることで乗り越える経験は日常ではリスクが大きくて二の足を踏むことでも、ゲームなら思い切ってすることができます。
日常では味わえない非日常が体験できます。
日常からの現実逃避が癒やしの効果もあります。
この様なものがあるでしょう。
このような一見プラスの体験が得られるゲームは、言わば中毒性も併せ持つものとも言えます。ゲーム依存症とも表現できます。
ゲーム依存症とは
このゲーム依存症というものはWHO(世界保健機関)でも2018年に存在を明記しています。
アメリカ依存症センター(リンク)では、次の8項目のような行動がゲーム依存症の警告サインとして挙げられています。
上で書かれている中身を見てみますと、なんだか少々オーバーに感じるところもあります。
ゲームに限らずともここに書かれているような状態になることもあるのではと思います。
このような内容も踏まえてではありますが、健全に一心不乱にゲームにのめり込む人はゲーム依存症からは除外してもいい機運も最近ではあります。eスポーツと呼ばれるゲームに属する場合です。
eスポーツとしてゲームの地位が確立され、そこで収入を得るなどの職業として成功する人たちが出てくればますます社会の考え方は変わってくるでしょう。
ペアレンタルコントロールでゲームの時間を制限すること
ペアレンタルコントロールとはスマホなどのアプリのことです。ペアレンタルコントロールを使うと、スマホや携帯型ゲーム機、ネットの利用時間などを予め設定することができます。
しかし、このやり方はコントロールされる側のことを余りに軽視したものです。
ペアレンタルコントロールを利用するほとんどの保護者の人たちは、制限された経験が無い人たちでしょう。
最近に普及したサービスだからです。
こういう、無理やり人の行動をコントロールすることは強権を行使することに等しいものです。必ず不平や不満が起こります。
できればこんな大人にとって一方的で便利なもので子供達の気持ちを傷つける事のないようにしていきたいものです。
ペアレンタルコントロールに苦しんでいる子供達のことに気に掛けてあげてください。
こちらからペアレンタルコントロールに関する記事を読んでみてください。
![](https://4mamanaoko.com/wp-content/uploads/2021/08/pexels-media-8576430-320x180.jpeg)
読めばあなたの考え方も少し変わるかもしれません。
まとめ ゲームのメリットとは 失敗できる自由にある
ゲームをする人、ゲームをしない人とは何が違うのでしょうか。
ゲームをしない人は、ゲーム以外のことで時間を使っているわけです。それはゲームよりもしたいことがあるからに他ならないのですね。
子供達が自分でそういったゲーム以外のやりたい事に巡り会える場合もあります。
その一方でゲームにしか出会えていない子供たちもいます。
ゲームの中にどっぷりとはまり込む原因の一つは失敗が許されるからです。そして失敗しても何度でもやり直せるからですね。
子供達にゲームをして欲しくないと言うのは簡単です。しかし、親から一方的に言われても変えられないのは、私達大人自身が一番よくわかっていることですよね。
無理矢理ではなく自発的に行動を変えてもらう方法はないのでしょうか。
それはしたくなることが他にもたくさんあればいいのです。二択よりも三択、四択、五択と選択肢が多いほど様々な経験に出会う可能性が高くなります。
次々にチャレンジしても足りないくらいに選択肢を与えてあげましょう。
具体的に何をすればいいのでしょうか?
それは私達大人が新たなチャレンジをし続けることです。世界には私達の経験したことの無いものの方が多いですよね。
残念なことによりすぐりの厳選したものしかやらないものです。
次々に目移りするがままに、試して、辞めてを私達大人が繰り返してみましょう。子供達は目で見て学んでいきますからね。
ゲームでしか手に入れられないものとは 失敗できる自由
最後に本質的なことをもうひとつ。
ゲームのメリットとして、ゲームには失敗する自由があるのです。いくらでも失敗できるから思い切ったこともできます。
そして何回も失敗して、繰り返すことでクリアするなど達成が得られます。
社会では失敗することは許されざるものとされています。受験、進学や就職の良し悪しを問われる社会構造です。そんなことはないと言う意見もありますが、優等生が素晴らしくて求められる仕組みとなっているようです。
しかし、そんな優等生も含めて社会で活躍できない子供達はどんどん増えています。
子供達に社会で失敗することを許してあげましょう。それが社会というゲームに向き合うことに繋がるのではないでしょうか。
社会を攻略するためには、失敗を積み重ねなければなりません。
多くの成功している偉人は失敗の数にも秀でていることを私達は学ばないといけません。
失敗しても許されるのはゲームだけではありません。社会生活においても、子供達には自由に失敗させてあげましょう。
失敗したことのある人には、成功しかしたことのない人にはわからない経験が得られます。
失敗は成功の母なのです。
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