IT活用を過去の遺産にしない 未来のPTAに引き継ぐために
学校のPTAが個々の組織として単独で素晴らしい取り組みをしても、その素晴らしさ故にアダとなってしまう場合があります。
IT活用がその一つです。
これまでこのサイトではIT活用に前向きな話を中心として捉えていました。
IT活用を進めていくと、あるところで落とし穴に直面することがあります。このIT活用の落とし穴に関してこの記事では触れてみたいと思います。
メインテーマはIT活用のノウハウの継承についてです。
PTAは期限付きの組織であるがために、せっかくの努力で創り上げたものがうまく引き継がれないとなると苦労も水の泡になって、とても残念な話になります。
私達は今のやり方を変えないといけないと考えます。
たとえば企業の中でやられているのと変わらないものを求めていくのが良かれと思っていろいろと探りながらITに関しての改革を進めていきます。
あらかじめ知識のある人ならたやすくも実現できることもあるでしょう。そうでない場合、やっとのことで実現できる場合かもしれません。
できればどんな努力も無駄に終わらないようにしたいところです。一体どうすれば良いのでしょうか、考えてみましょう。
ITを引き継ぐ人と引き継がれる人との関係性
引き継ぐ人と引き継がれる人との関係性をIT知識の高い、低いで考えてみると次のような式になります。
引き継ぐ人<引き継がれる人
引き継ぐ>引き継がれる人
このいずれとなるかで未来が変わります。
「来年度に引き継がれる人の方がIT知識のレベルが高い」場合は問題はありません。
さらに次年度も同じレベルのIT知識が高い人がいれば問題なし。でも果たしていらっしゃるでしょうか。その次も、そのまた次の年も。。
むしろそうはならない可能性の方が高いのではないでしょうか。
せっかく頑張って素晴らしいものを創り上げても過去のものとなっては自己満足と変わらないことになりかねません。
一学校のPTAレベルでは解決しないと考える方が対策が打ちやすいのではないでしょうか。
複数の地域、市や町全体、県全体などの大きな枠組みで考えてみるとどうでしょう。
誰か一人くらいITが得意な人を見つけるには、よりたくさんの集団から探し出す方が見つけやすいし、見つかる確率は上がります。
地域全体でバックアップできる体制が望ましいのです。
せっかくの取り組みが無駄にならないようにするために。
GIGAスクールに取り残されるPTA
ここ数年、特に学校のITに関する見直しが国ベースで行われています。その取り組みの名前がGIGAスクールと呼ばれるものです。お聞きになられた人や、ご存知の人も多いでしょう。文科省GIGAスクール公式サイト
最も身近なものでは、子供達一人一人にパソコン(タブレット)環境などを配置するというような内容です。民間企業では当たり前のものがようやく学校生活にも取り入れられるようになったわけです。
オンライン授業や、様々なIT教育に対応するには一人一台にしないともはや成り立たない状況です。学校の校務にしても、ようやくパソコンで処理ができるような、世間で当たり前の状態になってきました。
そういった中、未だ取り残されているのがPTAを取り巻くITに関する環境です。やはりここも避けては通れないところと考えます。
私はPTAのITに関する問題は個人で何とかするべきものではないと考えます。一つのPTAでなんとかできるものではありません。制度や仕組みを求めて、変えていかなくてはなりません。
まとめ 未来のために今何ができるのか
今、一生懸命にITの活用を取り組んでいるPTAの皆さんは、なんとかPTA活動をより良いものにしていこうとの思いで取り組んでいられるでしょう。
決してそういった取り組みは無駄だからやらなくてもいいというものではありません。
当然に引き継がれるものという前提でIT活用を進めながら、どうすれば引き継がれていくかを考えていきましょう。
新たなこと、それをずっと続けることをあきらめてはいけません。
たった一人、一つのPTAでは限界があります。地域のPTA、県などの集まりなどでPTAのIT活用に関する検討会など理想を考える場を持つことが必要だと思います。
一つのPTAから、市町村レベルへ、そして都道府県レベル、国レベルへとエスカレーションしていきましょう。
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