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ペアレンタルコントロールとは 親の都合と子どもたちの自由との戦いの先にあるもの

ペアレンタルコントロール子どもたちの生活を考える
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ペアレンタルコントロールとは 親の都合と子どもたちの自由との戦いの先にあるもの

ペアレンタルコントロールとはスマートフォン用アプリの機能の一つで、親のスマホから、子どもたちのスマホの機能制限を掛けるための仕組みです。

ペアレンタルコントロールは親にとってはとても便利なアプリです。子どもたちのスマホの使い方を、たとえ離れていてもしっかり管理できるものです。

 

具体的には子どもたちのスマホに対して下のような管理をすることが可能です。

  • スマホの使用制限
  • スマホの閲覧サイトの制限
  • 外出時の行動履歴

など

 

「スマホの使用制限」は使用時間だけでなく、アプリごとに最初から使用できないようにロックをしたりすることもできます。

「閲覧サイトの制限」は、子どもたちには適していないような成人向けサイトなどにアクセスできないように制限を掛けることができます。

「外出時の行動履歴」は子どもたちが外出時にどこにいるのか、立ち寄った先や、移動したルートなどを確認することができます。

他にもアプリによっては便利な機能がたくさんあります。

 

学業が中心とは言え、スマホが生活の中心に欠かせない存在となりつつある今日、子どもたちにとってはとても強力な生活の制限にもなりうる脅威的な存在がペアレンタルコントロールなのです。

 

ペアレンタルコントロールの是非について考えてみましょう。

どんなことでも一方的に片方の意見が正しいということはありません。

お互いがお互いの意見に耳を傾け、きちんと向き合うことが大切なのは言わずもがなですよね。

 

ペアレンタルコントロールは必要ですか?その理由は

ペアレンタルコントロール

各ご家庭の考え方があるので一概にこうするべきだとは言えないのは承知の上でお聞きします。

そのペアレンタルコントロールは本当に必要ですか?

特に中学生より上の年齢の子どもたちについてはじっくり考えてみましょう。

皆さん親自身が自分たちの子どもたちのことを誰よりも知っているでしょうし、理解もしているはずです。その上でペアレンタルコントロールを使っていることでしょう。

実はペアレンタルコントロールで苦しんでいる子どもたちがいるのです。

ご存知でしょうか。

いくつか書き込みを参考にピックアップしてみます。

コメント一例

もう一つご覧ください。

コメント一例

どうでしょうか。結構な長文ですよね。この2つの書き込みは別に特別なものを取り上げたわけではありません。

子どもたちの意見をいくつか探そうとしてペアレンタルコントロールのアプリに対するコメントをチェックしてみると、あまりにものこの様な書き込みがたくさんあり本当に驚きました。

これを読んで心を動かされない人はいませんよね。

少し子どもたちに寄り添って考えてみてあげても悪くないと思いませんか。

 

ペアレンタルコントロールアプリとはどんな風に子どもたちを管理するのか

ペアレンタルコントロール

ペアレンタルコントロールアプリはiPhoneならApp storeアップストア、アンドロイドならPlay storeプレイストアからダウンロードして使うことができます。

最初は無料でダウンロードしてスマホにインストールできますが、様々な便利な機能は有料版、サブスク課金などする必要があります。

ペアレンタルコントロールアプリは親の方のスマホにアプリをインストールをするのと同時に子どもたちのスマホにもアプリをインストールして使います。

結構たくさんの種類のペアレンタルコントロールアプリが存在します。便利な機能もアプリによって異なります。

アプリをコントロールする側にもある程度知識を要求されるものもあります。

きちんとスマホの機能を理解して、アプリの機能を理解して設定をすることで適切な使い方をすることができます。

もしも、スマホの機能や、アプリの機能に詳しくない人が設定など適当にするとどのようになるでしょうか。

ペアレンタルコントロール

適切な例えではないかもしれませんが、牢獄の監守が適当な管理方法で収監者を扱う場面を想像してみましょう。

この現代では、牢獄に居ようがきちんとした扱いを受ける権利があるのを知らない人はいませんよね。収監者は奴隷ではないのですから。

「管理」というものは適切な取り扱いが必要なのは企業においても今や常識です。

ハラスメント行為などを起こしてしまった場合、相応の措置がおこなわれます。違法性がある場合は罰せられたりもします。

人が人を管理するというのは、それだけで様々なことを配慮する必要があるわけです。

我が子に対しても同じです。あなたは我が子に対して一番の理解者でありたいと思いますよね。

 

ペアレンタルコントロールはどんな目的で使うものか

ペアレンタルコントロール

ペアレンタルコントロールアプリを使う理由は個人や家庭によっても千差万別あると思いますが、大きくはこの目的でしょう。

 

スマホのしすぎで本来必要な学習時間が失われるのを回避するため。

 

スマホが学習時間を奪っているのでしょうか?

この答えは人によってはイエスでもあり、ノーでもあるでしょう。

 

要するにペアレンタルコントロールを使って一日の大部分をスマホを使う時間に費やさないようにスマホを制限すれば、勉強もはかどるかも知れないという発想ですよね。

スマホか勉強か2つに1つという選択肢。

 

この時代、探せば無限にやることは存在します。何もかもをやり尽くしたなんて人はどこにもいませんよね。それだけ選択肢もたくさんあるということです。

たくさんの選択肢でどうしてスマホばかりを選ぶのか。それには理由があるから。ここは後ほど詳しく考えてみましょう。

 

総務省のペアレンタルコントロールに関する調査結果とは

2020年に総務省がペアレンタルコントロールについて調査した結果があります。リンク

小学1年生から高校3年生を対象にした調査で約6000件のデータから得られたものです。

ペアレンタルコントロール001

↑上画像の通り約70%の家庭がペアレンタルコントロールを利用しているとの結果です。

ペアレンタルコントロール調査結果

↑ペアレンタルコントロールを使用しない人の理由が上の画像です。理想ですね。

ペアレンタルコントロール調査結果

↑上画像はペアレンタルコントロールの効果についての調査結果です。「スマホ依存」などには小学生低学年を除くと効果がないとの結果です。

 

さらに詳細を知りたい方はこちらからチェックしてみましょう↓

総務省「ペアレンタルコントロールに関する調査の結果報告」

生きることとは選択の連続 何を選ぶのか教えてあげるのは

ペアレンタルコントロール

人間は朝起きてから寝るまでの間、数え切れない選択を繰り返して生活をしています。

正しい選択もあれば、しくじることだってあります。失敗した選択も後から振り返るとそれなりに意味のあるものです。

最も避けなければならないのは選択後の失敗に恐れて何もしないという選択です。

失敗した数だけ成長するという考え方もあります。

そしてどんな時も選択肢は1つでも多いほどありがたいものです。受験の志望校だってそうですよね。

二択よりも三択、もっともっとたくさん選択肢があれば。

スマホか学習かの二択しかないと子供たちは生きるのが辛くなります。

ペアレンタルコントロールでスマホを制限する前にできる限りたくさんの選択肢を与えてあげれたらいいですね。

 

子供たちの背中を押してあげるのが親の役目

親子

平等に存在する時間から学習時間を選択するのはあくまで子どもたちです。

たとえ子供たちの行動は支配できても心の中までは支配できません。

 

時間の使い方の選び方を子どもたちは学校で学ぶでしょうか。残念なことにそんな授業はないのですね。

ではどこで学ぶのか。

家庭で学ぶのです。

大切な時間の選び方を教えてあげれるのは、わたしたち親だけなのです。

 

学ぶべきは選択肢から賢明なものを選ぶことです。きちんとした選択をすることが必要だという説明を怠っては子どもたちも理解できません。

 

なぜ制限するのか?不適切なわいせつなものはなぜ見てはいけないかなど、わたしたち自身の考えで言葉で伝えてあげないといけません。

もちろん正しい答えにたどり着かないときもあるでしょう。

世の中の理不尽さもあらかじめ子どもたちに経験させてあげたいのは山々ですが、理不尽さは正される世の中です。物事にはきちんとした事情があることを理不尽にではなく冷静に教えてあげないといけません。

説明できなくても説明はしなくてはいけないのです。たとえ相手に伝わらなくとも伝える義務があるなど、たくさん教えてあげることがあります。

いきなり全て省略して「スマホやめて勉強してね」では正しい大人の態度とは言えないかもしれません。社会で誰かにお願いをするときにはきちんと理由を説明します。人として常識ですから。

常識をもたない大人は、もしかすると常識のない大人からきちんと学ばなかったからかもしれません。

わたしたちは子どもたちの支配者ではなく、教育者なのです。

 

ペアレンタルコントロールを使うことでどうなるのか

ペアレンタルコントロール

想像力を最大限使わなくとも大丈夫です。

ペアレンタルコントロールでスマホに制限を加えられると「スマホを制限時間まで使えること」を常に意識するようになるでしょう。

あと何時間まで使えるかという毎日がカウントダウンの生活を送ります。

制限時間内での使用にとどめたので、今日の余った時間を次の日に持ち越しなんてできませんからほぼ毎日の時間を使い切ることでしょう。

 

あなたなら、わたしならどんな風に過ごすだろうか

勉強

今日は早くも20時にスマホの使用制限を超えてしまいました。さぁこの後は何をして時間を過ごそう。

「ここからは勉強の時間、頑張って勉強しよう」と思う子どもたちも稀にはいるでしょう。

 

努力して得た学びは素晴らしい?

ペアレンタルコントロール

そして社会の教科のある問題に出くわしました。

「世界の総人口はxxx人という問題」です。

答えを知っていればいいのですが、知らなければ教科書か副教材などを調べて答えを書き込むでしょう。自分で調べて答えにたどり着くのはいい学習方法ですね。

 

これ、スマホがあればどうでしょう。グーグルで「世界の総人口」で調べれば1秒も掛からず答えにたどり着きますね。

しかも情報は最新の正しいものです。

ご存知の通り教科書の情報はもう既に古い情報なのです。

情報は新しいものにこそ価値があることをご存知でしょうか。ヤフーニュースでも2年前の情報を流しても誰も見向きもしないでしょう。価値が無いからです。

早く正しい情報にたどり着くには圧倒的にスマホが便利で最適なツールなのです。

今の社会では調べないといけない情報は山程あり、いかにして効率よく正しい答えにたどり着けるかが給料の差にさえなるのです。

話が少し遠のきましたが、もう少しお付き合いください。

 

今度は教科書に載っていない「昨年の日本の出生率を問う問題」に出くわしました。

どうやって調べたらいいでしょうか。昼間の時間帯なら図書館という選択肢もあるでしょう。しかし昨年の情報が運良くあるとは限りません。図書館の新聞のストックから探し出す?本屋さんに行ってみる?

そのように行動しても情報は得られないかも知れません。汗水流して苦労して学習することが素晴らしいというのは時代錯誤も甚だしいのです。

手もとのスマホなら1秒も掛からないのです。

「データ解析」、「マーケティング」、「調査業務」などという仕事に関する言葉をご存知でしょうか。

こういった仕事に従事する人はとてつもなく大量のデータを、いともたやすく扱えないといけないのです。1つの答えを1秒で得ることができても全く意味がないのです。

スマホを使いこなすレベルが最低必要なのです。

もう誰もがこの程度のことを社会人になった時点で求められるのです。

スマホが使えない時間、スマホから遠のいているとあっという間に取り残されるのは避けようがありません。

皆さんの子どもたちが取り残されてしまうのは、5分も掛からないことなのです。

かなり遠回りになりましたが、スマホの使用を制限するとこの様な損失が生じる可能性があることを承知の上、ペアレンタルコントロールを利用してください。

子どもたちよりもスマホの機能や使い方を詳しく理解していて、情報の扱いに長けている自信があるのならペアレンタルコントロールも適切な状態になっていることでしょう。

 

ペアレンタルコントロールは学年や年齢によって使い方を変えてあげよう

ペアレンタルコントロール

記事の冒頭からどちらかというと子供たちに寄り添ってペアレンタルコントロールを考えてきました。

ペアレンタルコントロールがもたらす子供の心の影の部分を表に出してあげたわけです。

ペアレンタルコントロールは不要かというと、決してそうではありません。

小学生から中学生にかけての年代の子供たちにはしっかりと目配りをしてあげるべきです。

それを効率的にできるのがペアレンタルコントロールです。

 

子供たちの心の成長に合わせてあげましょう

ペアレンタルコントロールは年齢に応じて

中学生の高学年にもなってくると心の成長も進んでいきます。高校生にもなるとほぼ大人に近い考えを持つ子どもたちもいます。

友人とのコミュニケーションもスマホを中心に行います。

どの子供たちも一様に同じではないので、ペアレンタルコントロールの必要性や強弱の度合いは変わってきます。

子供たちの不満やストレスを取り除いてあげることができるようにきちんとコミュニケーションをとることが欠かせません。

一方的な取り決めから、親子で決めたルールに移行していくべきです。

子供たちに最も身近にいるのはわたしたちです。

子供たちの心が手が届かないところに行く前に寄り添ってあげましょう。

 

まとめ スマホ依存は悪なのでしょうか

ペアレンタルコントロール

少々極端な表現で問いかけてみましたが、最後にもう少しご一緒に考えてみましょう。

スマホが使えない成人」と聞くとどう感じますか?

あなたご自身はどうですか?スマホが使えない成人に当てはまりますか?

この記事をご覧の方はそうでない人がほとんどであると想像がつきます。

あなたはスマホが得意ですか?こう聞くと自信を持って得意ですと言う人は途端に少なくなるでしょう。

あなたは、子どもたちがあなたよりも「スマホが使えない大人」になって欲しいと思いますか?

そんな人は一人もいないですよね。

 

もはやスマホは便利なおもちゃではありません。

スマホはパソコンです。

スマホは仕事道具です。

つまりスマホを使いこなせる人は仕事ができる人という言い方もできるわけです。

「スマホ一つもろくに使えない」のと「スマホを自由自在に使いこなせる」ではどちらが子どもたちにとって望ましい未来でしょうか。

 

子どもたちにスマホで何をするかを選択させるのはあなたや、わたしの役割なのです。

スマホの選択肢って何だろう?機種のこと?そう思う方は残念ながら最近のスマホの事情を詳しく知らない可能性があります。

どんな選択肢かはスマホでできることを意味しています。知っているだけではまだ足りないのです。

どれだけの種類のことを試したことがありますか?

スマホで様々なことをするための選択肢を子どもたちに与えてあげるには、まずは親であるわたしたちが選択肢を理解していなければならないのです。

 

社会生活のほとんどのことが既にスマホでできることをご存知ですよね。

銀行の窓口なんてもう行く必要もないのです。スマホで買えないものなんてもうありません。

スマホなしで生活できますか?

一日のたったの数時間しかスマホが使えなくなったらどんなことになりますか?

 

未来に向かって走り出したい子どもたちを前にわたしたち親はどうしてあげるのがよいのでしょうか。

未来

 

最後にペアレンタルコントロールのアプリのコメントがあるリンク先をこちらに置いておきます。リンク

「すべてのレビュー」から是非たくさんのコメントを見てあげてください。

この子たちを何とかしてあげられる一人が増えますように。

 

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