卒業記念品はもらって初めて嬉しさに気づく
卒業記念品は昔から卒業式の日に卒業証書とワンセットでPTAなどから卒業生に手渡されるものです。
私の過去の記憶では、一度も卒業時に何が貰えるのか気になったこともないというような空気みたいな存在でした。
心理的にも卒業式のイベント自体と、卒業証書が関心の大きなウェイトを占めているため、卒業記念品はもらって初めて気づく程度の存在だったのかも知れません。
一体いつからPTAが卒業記念品を贈呈することになったのでしょうか。
今や過去からの決まりごとという中で、PTAから贈呈する記念品。どうせ渡すなら喜んでもらえるものがいいですね。
では、どういったものを卒業記念品にするのがいいのか。この記事の中でご一緒に考えてみましょう。
卒業記念品 何をもらいましたか?
私達が子供の頃どんなものをPTAの記念品としてもらったでしょうか。
小学校、中学校という区分や時代によっても卒業記念品の内容は異なるはずです。
もちろん卒業記念品を用意する側の検討のし方や、予算で内容は左右されます。
センスのいいものや、そうでないもの、毎年のお決まりになっているもの、自分が子供の立場になってもう〜んと思ってしまうものなど。
個人的にはできれば消耗品のようなものはおすすめではないかもしれません。
卒業記念品 何が欲しいですか?何を渡しましょうか
人の好みは千差万別であり、全員がひとしくもらって満足する卒業記念品はありません。
しかし、せっかく渡すのですからなるべくたくさんの人に喜んでもらえるものにしたいですね。
喜んでもらえるものとは、
- もらった側が満足するもの
- 贈った側も満足するもの
この2つが一致するところに最適解があります。何も特別なことではなく当たり前の話ですね。
贈った側が満足するものとは
これは常に贈り物としてはそうであるはずです。しっかり考えた上で選んだ卒業記念品であれば、準備した人たちは必ず満足しているはずです。
子供達がもらったときの表情を想像する時点で満足感は早くも得られるものです。
最低限ここはクリアしないといけませんよね。
自分がもらっても受け入れられるもの
↓
自分がもらって嬉しいもの
↓
自分が買っても欲しいと思うもの
このように下に行くほど、もらった側の満足度を理解しやすくなります。
もらった側が満足するものとは
もらう側が喜べるものが、やはり最もいい贈り物。
たとえばクリスマスプレゼントは事前に子供にリサーチしてから準備します。
親の立場でこれならと適当に買っても、満足してもらえないのは間違いありません。
だからといって卒業記念品というものの性格上、事前にヒアリングしてから何に決めるかというのは馴染めないことかも知れません。
時間的な余裕、手間、予算などを考えると、ヒアリングするとかえって誰も満足しない結論ということにもなり得ますので注意が必要です。
では、どんなものがいいのか、具体的な考え方を見ていきましょう。
卒業記念品の選び方
卒業記念品の選び方はある程度の基準を超えない範囲でいくつかの考え方、方針で検討してみましょう。
最初に、基準とはということで外せないのがこれでしょう。
- 予算内で入手できるのか
- 必要な数量を確保できるのか
この2つを最低限満たさないといけない基準です。これを前提に見ていきましょう。
今すぐに使えるもの
記念品をもらったその場で開けてすぐ使えるものって何でしょうか。
想像してみてください。行儀という点では少々良くない振る舞いではありますが、もらった記念品をその場(卒業式直後)で開けた人がいて早速使っているのを目にします。
中身を見ると思わず自分も開けたくなるものとはどんなものでしょうか。
もらったその場で開けて使いたくなるもの、すぐに使えて喜ぶ姿なんて見れたら理想かも知れません。
今後の生活に役に立つもの
次に入学する学校生活やこれから始まる日常生活で実用的に使えるものをもらうと気持ちが高まります。
文房具などが当てはまるかもしれません。
記念として心に残るもの
写真:『木の暮らし』さんの卒業記念品公式HP
ずっと捨てれずに置いてあるもの、皆さんも1つや2つありますよね。
記憶からもとっくに忘れてしまっていて、物置やクローゼットなどの奥にそっと今もあるもの。
たまにその場所に行き、片付けたりすると目に入る思い出そのものの様なもの。
別に特別なものでなくとも、思い出の引き出しを開けるのに役立つ自分だけの大切なものが誰しもあります。
学校との絆を忘れない
友達との繋がりを大切にしたい
思い出を綴じておきたい
そんな気持ちを形にしたものを渡したいですね。
欲しいと期待したくなる卒業記念品になる未来
誰もが卒業式に何を卒業記念品にもらえるのだろうと楽しみにする、そんな未来になるといいですね。
今流行のものであったり、目先の利用に視点が向いてしまうと、『記念品』という意味合いが薄れてしまいます。
使えないよりも、使えるもの
ずっとそばに置いておけるもの
いつの日かあの頃を懐かしむ印
ちょっとハードルを上げすぎましたか?
無い物ねだりかも知れませんが、未来にもう一度友達との繋がりを感じられるものや仕組みなどあればどうでしょうか。
しかし、たとえITを利用したサービスなどがあったとして、30年をも越える普遍のものは残念ながら無いでしょう。
考えてもみてください。30年前にはフロッピーディスクがありましたが、もう今の時代、中のデータを見ることは容易ではありません。
現代人が未来に何かを残すのは容易ではなくなっているのです。
石に刻む言葉の方がよっぽど歴史を越えて残るという皮肉な話ですね。
まとめ 感謝と笑顔と涙の記念品
こうやって考えてみると、私達が子供の頃、大人からたくさん教えてもらったことが今になってわかるようなものが、素敵な記念品なのかも知れません。
それは子供達が今もらっても、その価値であったり、意味がすぐには理解できないものである場合もあります。
いつの日か、その存在に触れ、あぁそう言うことだったのかと初めて意味がわかるもの、遠い昔に失くした何かを取り戻すような、そんなきっかけになるものを記念品にできたらいいですね。
大人になると交友関係もがらりと変わります。子供の頃のような深い付き合いもしないものですよね。
あの頃の友達。みんな散り散りになり、今はどうしてるのでしょうか。
きっとどこかで元気にしていることでしょう。
学びの恩師はどうでしょうか。
風の便りで知ることもあるでしょう。
ありがとう。
笑顔。
人によっては、涙。
こんな気持ちが自然に湧き出る、そんな素敵な記念品を渡してあげたいですね。
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